監督:篠原哲雄
脚本:谷川康夫
出演:香里奈、谷原章介、成宮寛貴、大森南朋、長澤まさみ 他
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沖縄のとある離島。
群青の空と海に囲まれた埠頭の桟橋に、5人の若者が降り立った。
この島の“きび刈り隊募集”告知に応募して来た者達。
“きび刈り隊”とは、人手不足な農家のさとうきび収穫を
手伝うアルバイトのこと。
滞在中、寝食を共にし、唯々ひたすらきび刈りに没頭する。
それぞれの思いを胸に本州から渡ってきた彼らを待ち受けていたのは、
全長3mのきび7万本を35日間で刈り取らねばならない現実だった。
綺麗なタイトルだな、と思いながら公開時には見逃していた作品。
その後に谷原章介にハマったこともあり、改めてレンタルで見ました。
気になっていたタイトルは、詩人・長田弘の詩集『深呼吸の必要』が
元になっているそうです。
見ず知らずの若者たちが、ひたすらさとうきびを刈ります。
ぶっちゃけた話、それだけに終始する映画です。
それぞれに何かを抱えてやってきた若者たちの背景は、
みなそれなりのものではありますが、大仰に描きすぎることなく、
淡々とさりげなく挿入されているところが個人的に好感を感じます。
ゆるやかに流れる時間(きび刈りの時間に余裕はないんですが)が
とても心地よく、さとうきび畑を渡る風を頬に感じるような気がします。
昨今の沖縄ブームで描かれるようなテンションの高さはなく、
南の島特有の楽観精神に、ほっとしてしまうと言うか。
(いや、南だけが楽観なんじゃないですよ。北国出身として言いますが
楽観の種類が南と北では違うんです。どっちがイイとかじゃなくてね。)
延々と続くさとうきび畑の風景、それを刈っていく時のさくさくという音、
滞在先となる農家で供される美味しそうな料理、などなど
五感を優しく刺激される感覚もとても気持ちがよいです。
そういえば、子供の頃、さとうきびってものに憧れたなあ、と
思わず懐かしい気持ちになりました。
音楽を担当した小林武史氏が、実はちょっと苦手なのですが
この映画の中では押し付けすぎることなく、丁度いい存在感でした。
でも、出来ることなら…主題歌は違う人がよかったな。
いかにも沖縄な感じの音楽でも反対に違和感なんだろうけど。